昨今の、動物虐待事件や連れ去り事件の頻発等を鑑み、
場所をお伝えする事が出来ないのですが、
以前からこのブログで発信しておりました
「調布市某所」のTNR現場について、その後の
ご報告でございます。
遅くなりまして申し訳ございません<(_ _)>
実は、現場には何度か足を運び、
TNRしなくてはならない猫ちゃんが何匹いるのか、
オスは何匹か、メスは何匹か、成猫は何匹か、
一歳未満の猫は何匹かなど、正確な状況の
把握に努めようとして参りました。
元々は、こちらの地域のご住民のお一方が
当会に久しぶりに連絡を下さいまして、
「うちに時々やってくる三毛猫を保護して、
手術して、うちの飼い猫にしたい。
保護や病院への搬送を手伝って欲しい。」
というご依頼を受けての出動だったのですが、
途中から事情が変わりました。
まず、最初期の段階で、意外にすんなりと
ターゲットと思われた三毛猫を捕まえたのですが、
依頼人に見て頂くと「違う・・・」と(-o-;
そこでその子は避妊手術を施した後リリースしたのです。
そして、それからまた暫くすると、依頼人から
「ターゲットかもしれない三毛猫が来ている。」と
連絡を頂きましたので、再び保護作業を行いました。
捕まえてくれたらウチの飼い猫にしたいと依頼人が言っていた
三毛猫は、この子ではなかった・・・もう少し色が入っている
面積が広い子だという・・・
この写真の子は避妊手術後、元の場所にリリースいたしました。
すると今度は、ターゲットと思われた三毛猫と、
オスのキジトラの計2匹を捕まえたのです。
その時は、依頼人が仰っていた三毛猫を
捕まえることが出来た、と私は思っていたのですが、
よくよく見てみると「やっぱり違う。この三毛じゃない。
このミケとキジトラはまだ生後6か月ぐらいの仔猫だし、
兄妹に見える。私が最初に飼い猫にしたいと言っていた
三毛猫は成猫なんです。」と(-o-;
前回の三毛猫よりも色が入っている面積が広く、
この子が目的の(飼い猫にしたいという)三毛猫では?
と思われたのですが、実際保護してみるとこの子はまだ仔猫
(生後5~6か月)であり、違う猫と判明。
手術した後、いっとき、キジトラと共に里親探しを考えましたが、
人馴れしそうになく、やはりこの2匹も元の場所へのリリースと
なりました。
飼い猫にしたいと言われていたターゲットの三毛猫は、
一体どこに言ったのか・・・結局私たち会は、
一度も姿を見ることが出来ていません。
私たちと言う見知らぬ人間がやって来てTNR活動を
始めたものだから、警戒してよそに移動して行って
しまったのでしょうか・・・
もうなんか、この辺りから
歯車が狂い始めた感じでしたね(ーー;)
生後6か月ぐらいの三毛猫とキジトラは、体重・体格的には
十分に避妊・去勢手術が出来る大きさと私は見込みましたが、
依頼人ご指定の動物病院に連れて行くと「まだ小さいから
手術は無理だ。」と言われました。
三毛猫は体重が2.7kgで、キジトラは3kgであったにも
関わらずです。
指定の病院では「もう少し体重が重くなってから。」と
言われたので、そうなると誰かが2~3週間預からねばならず、
まずは依頼人がご自宅で2匹を預かって下さることになりました。
ところが、その預かり生活はすぐにギブアップになりました💧
三毛猫は気性が荒く、依頼人は手を怪我されたとのこと。
また、キジトラの方は夜通し大きな声で鳴き続けていて、
「とてもウチで面倒を見ることは出来ない。」と(-o-;
かくなる上は、私ども会のメンバーの自宅で預かってみようか、
場合によっては里親探しを、という事になりました。
そして、それなら体重的には手術が出来る大きさなのだからと、
会が昔からよくお世話になっていた動物病院に
連れて行き、避妊・去勢手術を依頼したのでした。
私どもが連れて行った動物病院さんの方では
「大きさ的にも体重的にも全く問題ない。」と言う事で、
すんなり受け入れて貰えました。
そして退院後に2匹は我が家へ。
大きな3段ケージに2匹に入って貰い、人馴れしそうか、
室内生活に順応しそうか、私どもの方で様子を見、
判断をすることになりました。
結果は、NG(-o-;
2匹は十全に人慣れしそうには見えず、いつまでも
ただケージに閉じ込めた生活を長くさせているわけには
行かないとの判断から、リリースを致しました。
依頼人が飼い猫にしたいと思っていた三毛猫は姿を見せませんし、
予定外の猫をご自宅で預かってみてもうまくいかないしで、
心境に変化が起きた依頼人は、
「もう飼い猫にすることは考えていません。」と💧
という訳で、あと未手術の猫ちゃんが何匹いるか判然としない
この場所は、単純にTNRを行う現場へと変化したのでした。
(何回か下見をしたり、住民の方からお話をお伺いしたり
して情報を纏めると、10匹以上未手術の猫ちゃんが
いるのだろう、と考えられました。)
沢山の猫ちゃんをTNR。こうなると、お金がかかります。
猫が多く生息している場所のオーナーさんなど、
近隣のご住民の方に、調布市の助成金に
申し込みをしていただきたい旨根回しをし、
はみ出し分はご負担下さいとお願いをし、概ねご理解を頂きました。
そこで本格的にTNR作業に乗り出そうという時、また状況の
変化があったのです。
依頼人の知人の方が、某基金の無料チケット(チケットを、
提携している動物病院に提示すれば、避妊・去勢手術を
無料でやって貰えるというチケット)が7枚入手出来たので、
そこの現場で使いましょう、と。
また、提携の動物病院への搬送は調布市民でなくてはならない
制約があること、提携の動物病院は受け入れ頭数の
キャパが無く、都度、動物病院にお伺いをし、
上限以下の頭数を連れて行くことになるところから、
私ども調布地域猫の会に何度も協力の出動をお願いするのは
心苦しい。
なのでTNRは私の知人の方でやりますから、という事に
最終的になったのでした。
私たち会の方では、そうした話に収れんされる直前、
現場では下記に掲載の写真のキジ白(メス)と、
眉間ハチワレの茶トラ白(オス・写真なし)を
捕まえていたのですが、某基金の指定動物病院さんへの
搬送は、依頼人の知人の女性がしてくださいました。
というわけで、
なんだか色々と巧くいかないことがあったり、
状況の変化が続いた現場でございました。
こちらの現場対応からは私ども会は離れますが、
近接した場所で、別のご住民から、
猫風邪をひいているのか目ヤニで目がふさがった
体調が悪そうなトラ猫を見た。私が保護して治療を
してやりたいので協力をして欲しい。
というお話を頂いておりまして、既に動いております。
ただ、今のところ、そのトラ猫なる猫が見つからないのです。
もしかすると、下に掲載しているメスのキジ白猫と同時に
捕まえた、眉間ハチワレの茶トラ白のオスの事を
仰っているのかもしれません。
もしその子なら、今は健康状態に問題は無いし、
某基金の指定の動物病院で去勢手術を受けており、
既にリリース済みの筈です。
私たちは、別の依頼人からお受けした相談案件、
体調が悪そうなトラ猫の発見と治療のための保護、
に引き続き取り組んで参ります。
写真1、2----某基金の無料チケットを使い、
基金指定の動物病院に搬送され、
避妊手術を受けることになった
キジ白のメスにゃん。
この写真撮影後、オスの眉間ハチワレの
茶トラ白も捕まりました。
そちらの子は当会では撮影が出来ていません。
2匹は、既にある調布市民の女性によって
基金指定の動物病院に搬送され、避妊・去勢手術
を受けており、リリースされています。
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最終更新日 : 2021-11-27
Re: junko 様へ
junko様昨日は、日付が回っての未明の時刻にコメントありがとうございました。
もしかしたら、その時間、タヌキちゃんはもう帰らぬ猫になっていたかもしれません。
タヌキちゃんがいた場所のすぐ横の奥には運送の会社があり、2階は深夜3時まで電気が点いているようなのです。
なので、犯行はその電気が消えてからではないかと思いました。つまり、3時~5時ではないかと。5時過ぎると、散歩の人の人出があり、遺体が発見されたのは6時過ぎですのでそれまでに。
でも、犯人はその会社の明かりなど気にせずに犯行に及んだかもしれません。
電気がついていても、その時間帯に働いている人はきっと少数で、現場はその会社から見て裏手になるので気づかないかと。
タヌキちゃんは本当に奇跡の猫でした。
飼い主に捨てられたか、脱走して放浪し辿り着いたのか、野川に登場した時点ですでに副代表の見た目には4,5歳に見えたそうです。
古くから活動している地元ボランティアはもっといっているように見えたようで、亡くなった年は24才だと言っていました。
野川にたどり着くまでに4,5年、それから過酷な環境で18年間、よく辛抱し大人しく耐えて生きていました。
過去には、今回の事件とは別に酷い事をする人間もいたようです。人間が二人、反対の方向からタヌキちゃんを捕まえようと挟み撃ちにして何かしようとしたり・・。
私は直接その地域で地域猫活動やエサやりに関わっていたたわけではなく、当会の副代表を通じて知っていたのです。TNRは既に終わっている現場だったので、私は主に猫の保護や里親探しでお手伝いしていました。結構里子には出しました。
タヌキちゃんは、室内で飼うのは難しいと地元のボランティアから言われていて、私もそうかと思い込み、保護が遅れてしまいました。遅れたというより、間に合わなかったのですが。今となっては悔やまれる事ばかり。
命日を迎えたタヌキちゃんが、1年前のその時刻に、すでに襲われたか、襲われているかもしれないタイミングでお優しいコメント、タヌキちゃんの心が救われた気がします。
ありがとうございました。<(_ _)>
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